0:20 関空から飛行機はバンコクへ向かって離陸
5:00(現地)バンコクの空港へ到着。土産を買い、2階のコーヒーショップでくつろぐ。
この度のインドには少々宿題を持ち込む事となった。
毎日の日課の後、時間を作って取り組もう。
14:00 無事ガヤー空港に到着。入国審査でかなり待たされるかと覚悟したが、
タイの団体の先頭の女性が、先にどうぞと呼んでくださった。
誠に有難いことである。荷物のチェックも無く一番に出口へ。インドの友人サンジャイが迎えてくれる。
16:00頃より日蓮宗の一心寺、浄土宗の仏心寺をお参りしてから大塔へ。
大変なお参りの団体の数である。チベットの女性から供養の蒸しパンを頂く。
温かくて野菜がいっぱい入ったおいしいパンであった。
大塔を見る少し丘になっている場所で、一日目の読誦。巻第一を三度ほど読む。
日が沈む6時過ぎからインコの鳴き声が空に響き、イルミネーションとライトアップが綺麗だ。
19:00近くになって大塔を出て、チャイを飲み、歩いてホテルに戻る。
大浴場にゆっくり入ってくつろぎ、インドの友人ラフルの仕事が終わるのを待って3人で食事。
シッカリご馳走になってしまった。
夜中に犬の鳴き声などで目が覚める。なにかぐっすり眠れなくて起床は8時ごろ。
流石に飛行機の旅での疲れが出たようだ。すでに若くは無い。
朝食は付いているとのことで、トーストとゆで卵にマンゴージュースとパパイヤ、
コーヒーを頼む。朝はこんな感じでOK。
午前中は読誦行ということで9時から一心寺へ。なぜか掃除の女性がずっといる。
朝勤として巻第一を読み、ご回向をしてから巻第二を11時半近くまで読誦行。
それから仏心寺の先にある大仏前の茶店で5ルピー(ハーフサイズ)のチャイ。
大仏と仏弟子の写真を撮ってホテル・スジャータへ、
13時に部屋のチェンジで大塔がベランダから見える部屋に移動。
広くて快適である。
昼食を食べに大塔前のレストラン、ここはよく西洋人が利用している。
チーズトマト・チョウメンは麺が柔らかくて今ひとつでした。
大塔の横に座り「新釈尊伝」渡辺照宏著を218ページの成道まで読む。
金剛宝座と菩提樹そして釈尊ご一代のレリーフの写真を撮り、
昨日と同じ場所で、もう一度巻第二。
スリランカから参拝に来ている小さな女の子を連れた家族は今日も同じ時間にお参りをしている。
大人と一緒に大きな声でお経を唱えるかわいい子供である。
18:30大塔をでていつもの店でのラッシーを飲み、リキシャーで戻る。
フロントに確認して一番風呂へ入る。それから食事をホテルのビッフェで食事。
種類も豊富でおいしかったがミネラルウォーターとチャイも頼んでの毎日は少々贅沢な感じ。
サンジャイに一心寺のご法前を預け部屋でコーヒーを入れて、取りあえず日記をつける。
まあ少しはのんびりしよう。
ブッダガヤーに来て3日目、朝は5時前に目が覚め大塔に朝の参拝に出かける。
最後の修行、せっかくこの聖地に来ているのだから、ここでしか出来ないことをしよう。
5:30唱題行脚をしながら参拝、大塔の周りを3周して堂内で自我偈一巻とご回向をする。
その後しばらく菩提樹の下に座し、宿に戻る。
8:30朝食の後は、一心寺を開けてもらい11時まで巻第3を読誦行。
それからチャイを飲みに昨日の店へ。少年がカバンに詰めたお釈迦様の仏像を出してくる。
8センチ程のガラスの円筒ケースに入った素焼きのお像である。
茶飲み話に最初は1ドル、次に1000円、最後に10ルピー。
1000円と20円はえらい違いだがたいした問題ではないらしい。
有難く頂戴して部屋のご本尊の前に安置する。
午後は釈尊がお悟りを開いたその菩提樹の下で、「新釈尊伝」を330ページまで読む。
前半の4日目で読み終えることが出来そう。
今日は町中のレストランで簡単に食事をすませる。
19:00頃にホテルに戻り、今日はお風呂が無いとのことでシャワーを浴び、
少し日記を付けたりする。インターネットは結局、繋がらず。
あまりそんなことに煩わされないほうがよいのかも知れない。
23:00を過ぎたので就寝。
5:00目覚ましで起床。少し気分が優れない。しかし、貴重な1日。
今日も大変な人数のお参りが日の出前から続々とやって来る。
日の出の写真が気になる。どうも心がふらふらしている。
場所を変えて座ってみるが落ち着かず、大塔の中に入って正座し経を読む。
それからお題目を唱えていると、心が平和になり両眼から涙が流れ落ちる。
お釈迦様がお悟りを開いたその場所にその時間に、
まさに対面してお題目を唱えることはここでしか出来ない。
朝食の後、部屋のベランダに通じる扉を開いて、外の風を入れ日記を綴る。
9:00頃 一心寺を隣の病院の女性に開けていただき準備をする。
灯明を付け、線香を焚き、お水を汲んでご法前へ。
最初に朝のお勤めのお経を読む。お経がお堂一杯に響き渡る。
その後、誦経文を唱えてから巻第4をゆっくり読み始めると、
先ほどの病院の女性が真横に座ってお経を聞いてくれる。
法師品まで合掌して聞いてくれ、心を込めて読むことが出来た。
結局3回読誦してお題目を唱えて11:30ころ、読誦行を終える。
今日も掃除の女性は丁寧に床を掃き、雑巾がけをしてくれた。
みな共に仏道を成就することを祈る。
帰る前に向かい側にある日本寺にお参りする。
ここも仏教会によって保育園と無料の病院を運営している。
お賽銭で申し訳なく思ったが、今回はこれで失礼する。
13:00過ぎより以前行ったバスセンターに行ってみる。
そして入ったことのあるレストランでサモサ2個とチャイで25ルピー。
お昼はこれでOKである。
チベットのテントが出来る広場のほうに大塔裏に通じる道を歩いてみると、
チベット・レストランのテントが沢山並んでいる。
最後の旅になったが一度来て見ようと思う。
途中から大塔の方へ入る道があり、学校などを通り過ぎて、
大塔入り口の所へ出てきた。
今日は木陰の基壇の端に座って「新釈尊伝」を最後まで読む。
お釈迦様の様々な場面が目に浮かぶ。
特にお父様であるシュッドウダナ王の最期を看取られるお釈迦様のお言葉と、
仏弟子となったアングリマーラの修行の姿に涙が流れる。
そして本に没頭する間に、スリランカの仏教徒の法要の中に入っていた。
18:00頃いつもより早めに外に出てラッシーで喉をうるおし、
道端に並んでいる店を覗きながら戻る。
お餞別を頂いたお土産に黒檀製のアショカ王柱と大理石のミニ仏足石を4点買う。
シャワーを浴びてスジャータのレストランでバイキング。
計649ルピーは1300円程。お金の感覚が今ひとつ掴めていない。
昨晩何気なく持ってきた綿棒で耳の掃除をすると、
両耳から少量ながら出血が認められた。
少々無理が祟ったのかも知れない。今朝は早朝から出かけることを控え、
6:30に目が覚めてベランダに出てみると丁度朝日が昇り始めていた。
7:30朝食にレストランに下りると、まだ沢山の人。
取りあえず席に着きトーストと卵のいつもの食事。
コーヒーが来るまで時間がかかったが食事を済ませて戻る。
今日は釈尊がカッサパ3兄弟とその弟子1000人を改宗させてお説法をしたという、
象頭山(ガヤーシールシャ)今はブラフマヨーニと呼ばれる所に行くために、
ラフルにガイドとドライバーを手配してもらった。
10:00少し過ぎて出発。車で30分程走って山の麓へ。
100メートルくらいの山だが急な階段を登ってゆく。
途中に釈尊がお説法した場所に釈尊のお像があり一読と回向。
そこからさらに頂上に行くと、滑って潜るかなり狭い洞窟とヒンズーの寺院がある。
この度初めて訪れることが出来た。しかし団参で案内するには
階段はかなり急で下りは手すりも無く危険もあると感じた。
12:00丁度にホテルに戻る。汗をかいたので作務衣の洗濯とついでに下着も洗う。
昼食は外に出ずに一階でミックスフライ・ライスとマッシュルーム・スープ。
たいへん美味しかったが焼き飯は2人で食べると丁度いい量である。
14:00より一心寺で巻第五の読誦行。しかし、かなりしんどい。
敢えて無理をするのはやめておこう。明日には少しは快復できるであろう。
耳のほうは有難いことに出血も今のところ治まっている。
17:00頃よりリキシャーで大塔へ。やはり大変な参拝者の数である。
菩提樹の下にしばし座り、鎌田茂雄先生の「法華経を読む」を開く。
夕方になり蚊が出始めたのでその場を辞し、先日見つけたチベット・レストランへ。
広くてテレビも歌を流しており感じの好い店であったが、
注文したヌードルとモモはラフルの言ったとおり肉を主に使っている。
インドでは牛肉はあまり頂けない。口直しにいつものラッシーをのみ、
試しに買った5ルピーのインドのチョコを持って歩いて戻る。
今晩も早めに寝て、残り3日に備えよう。
明日は26日の先代ご命日。巻第6の寿量品から始まる。
夜中に何度か目を覚ましつつ、5:00に床を出る。
お参りの準備をして5:30頃出発。
たくさんの参拝者、チベット、タイ、スリランカ、ベトナム、台湾、インド、
その他沢山の人々がそれぞれの方法で大塔の周りを巡る。
その目的は一つ仏道を成ず、仏に成るということである。
眼には見えないが神々も空を巡っているのであろう。
「我等と衆生とみな共に仏道を成ぜん」と。
今日は26日、先代と笹部家の回向の日である。龍泉寺でもお参りをしている時間。
大塔正面の大理石の上に正座し、お寺でするように朝勤をする。
9:00より巻第六の読誦行。
隣の病院の若いインド人の女性が先日のように横に座ってお経を聞いてくれる。
きっと仏教にご縁があるのであろう。現世安穏・後生善処を祈る。
六の巻きは3回読誦して最後に東日本大震災犠牲者の一周忌の供養に
要品を読みお題目を唱えご回向した。
今日の午後は8日の高座説教の原稿を書く。後は帰ってから筆を加えればOK。
17:30より大塔に行き少し繰り弁の練習。
いつも通り蚊の襲来は始まったので大塔を出て土産のインド・チョコを。
すぐ横のオープンなネット・カフェに入ってチキンサンドを頼むと、
これがホットプレスサンドでとても美味しく大満足。チャイと一緒で70ルピー(140円)。
帰りがけにチベットの曼荼羅などを売っている店を覗き、
お釈迦様の物語が書かれた手書きの絵を今回の記念に1500ルピーで買う。
300ほど勉強してもらったが、売り上げに祈りを捧げてくれた。
明日が最後の夜となる。サンジャイとラフルに食事の約束、
大陸旅遊の大塚さんも明日来るとの事。
21:00から大浴場のお風呂に入って休むこととする。
今日は早朝の大塔参拝は止めて、ベランダに座り心を静め日の出を待つ。
目の前の建物の屋上に洗濯物が干して居らず、改めて写真を撮る
最終日の明日はあまり時間が無いので、
午前中の読誦行には七と八の巻を持って行き、2回づつ読誦する。
読誦行が終わってから仏心寺を訪ね、清水師と2時間ばかり話をする。
今のブッダガヤの状況やこれからの仏心寺のことなど聞くことが出来、
ゆっくり話ができてよかったと思う。
昼はスジャータで春巻きとトマトスープ。美味しくいただけた。
午後からは、宿題の「釈尊降誕会の意義」の原稿に取り掛かる。
4枚ほど書くが、最後の結びが出てこない。
まだ、提出には時間があるので熟考しよう。
19:30 最後の夜はラフル、サンジャイと一緒に
ビールを飲みながら食事をする。
21:30頃 大陸旅遊の大塚さんとガイドのパンカジさんが到着。
ヨガの一行のツアーとのこと。思いがけぬ再会に、
3年後の島根県宗務所の団参を約束する。
早朝5:00過ぎ、最終日の大塔参拝。
最終日、いつものように回廊を3周して、大塔正面でお勤め。
菩提樹正面の真下が珍しく空いていたので、これが最後と思い座る。
8:30より一心寺で最後の巻第八と略要品。
今日もAMDAの女性が隣で聴聞してくれた。
早めに戻り荷物をまとめ、12:00にチェックアウト。
この度はスジャータホテルでゆっくりでき、
読誦行と予定の課題も消化できたのでよかったと思う。
12:30よりラフルもバンコクまで一緒とのことで空港に行き、
バンコクで乗り継ぎ翌29日午前6:30関空着入国。
一路浜田へ、途中休憩を入れながら15:00ごろ無事、龍泉寺に帰着。
飛行機ではあまり眠れず、流石に少々疲れて体力の限界を感じる。
これでブッダガヤー修行最後の旅を閉じることとする。 合掌
〒697-0026 島根県浜田市田町18-1 日蓮宗 陽光山 龍泉寺
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