釈尊の因行果徳(いんぎょうかとく)の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。
我等此の五字を受持すれば自然(じねん)に彼(か)の因果の功徳を譲り与えたもう。
(1 52歳 2 文永10年 3 佐渡一谷 4 711頁)
釈尊の因行の法、果徳の法は、すべて妙法蓮華経に具足しているということであって、凡夫の我々がこの妙法蓮華経の五字を受持(信奉)するならば、おのずからその因行と果徳との功徳を譲り与えられて、釈尊と同体の仏となるのである。