遠藤為盛は北面の武士として順徳上皇に仕え
承久の乱に於いて上皇の御伴をして佐渡に渡った
46歳で崩御された上皇の菩提を弔うため昼夜念仏を唱え
佐渡の人々に阿仏坊と呼ばれた…
あと1日で8月も終わり秋の準備が始まる
大聖人のご生涯を語る繰り弁を捜して布教本を開き
阿仏坊の改宗が目に留まる
「貴き経を読み、天下泰平、国土安穏を祈る身でありながら、
何故あって念仏無間、諸宗無得道と諸宗を謗るか、
ささ返答次第によっては、素首打ち抜くぞ」
刀の柄に手を掛けて大聖人ににじり寄る阿仏坊へ返した
大聖人のお言葉を声に出して読んで思わず涙がこぼれた