朝日の昇るのを見届けて、いざ出発の準備。荷物をまとめて8時前にホテルを出て、近くで朝食をとり、タクシーを拾ってニュー・フェリーワーフへと向かう。メーターでは3ルピー程だが乗る時の交渉で20ルピーと決めたのだから相手も強気、仕方ないか。
少々遅ればせながら列に並び、押し合いながらデッキへ乗り込む。床にはシーツが引いてあり、そこに座るとお金を取られるのでベンチの脇の空いたスペースを陣取り新聞をひろげる。ベンチに座ればゆっくり海岸と海を望むことができ、少し狭いがベンチの下に横になれば何とか眠れる。
この船では同じ年の日本人の旅行者が1人いて、いろいろ話をして時間をすごす。昼と夜は6.5ルピーのターリー。値段のわりになかなかおいしい。
この船からアラビア海の水平線に沈む太陽を眺める。そして一日が終わってゆく。明日の朝までこの漆黒の海を走り、船はゴアの港へむかう。