現代では死語となった感のあるお言葉に「四海同胞(しかいどうほう)」があります。
明治37年(1904)、明治天皇は日露戦争開戦の折に次の御製(ぎょせい)を読まれました。
『よもの海 みなはらからと思う世に など波風の たちさわぐらむ』
四海同胞とは、すべての人間は人種・民族・国籍を問わず、兄弟のように愛し合うべきであるという考え方です。
国益の為に武力を以て領土を広げ、自国民のみの繁栄を願う国家指導者が跋扈し又しようとしています。
仏教では全世界を「四海同胞」の心で導く指導者を聖天子金輪大王と称します。